2014年ワールドカップで日本と同組になり、グループステージの最終節でコートジボワールを上回る形でベスト16へと進出したギリシャ。

堅実な守備力を武器に2004年にはオットー・レーハーゲル体制でEUROを制したことでも知られる強豪だが、ワールドカップ終了後のチーム状態は「悪夢」と表現してもいいようなものだった。

W杯第1節:コロンビア 3 - 0 ギリシャ
W杯第2節:日本 0 - 0 ギリシャ
W杯第3節:ギリシャ 2 - 1 コートジボワール
W杯ベスト16:コスタリカ 1 -1 ギリシャ (5 - 3 on penalty)

EURO予選:ギリシャ 0 - 1 ルーマニア ⇒負け
EURO予選:フィンランド 1 - 1 ギリシャ ⇒引き分け
EURO予選:ギリシャ 0 - 2 北アイルランド ⇒負け
EURO予選:ギリシャ 0 - 1 フェロー諸島 ⇒負け
親善試合:ギリシャ 0 - 2 セルビア ⇒負け
EURO予選:ハンガリー 0 - 0 ギリシャ ⇒引き分け
EURO予選:フェロー諸島 2 - 1 ギリシャ ⇒負け
親善試合:ポーランド 0 - 0 ギリシャ ⇒引き分け
EURO予選:ギリシャ0-1フィンランド→負け
EURO予選:ルーマニア1-0ギリシャ→負け
EURO予選:北アイルランド3-1ギリシャ⇒負け

こちらが、ワールドカップ終了後におけるギリシャの全Aマッチの試合記録である。

2014年9月から11試合を戦い、3分8敗。そう、ギリシャはワールドカップが終わってから15ヵ月間にもわたり未勝利の状態が続いていたのだ。

この間、クラウディオ・ラニエリとセルヒオ・マルカリアンという2人の指導者がチームを率いている。現在はコスタス・ツァナス氏が暫定監督を務めているが、ギリシャはワールドカップ直後3人の監督の下で試合を行っていたのだ。

そんなギリシャはEURO2016予選でフェロー諸島に2敗するなどグループFの最下位に沈んでおり、すでに本戦出場への可能性を失っていた。そして迎えた11日、今予選の最終節ハンガリー戦を迎えたのだ。

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