Jリーグの開始年は1993年。
そこから行われたEURO本大会は5大会あり、以下がその全てである。
1996年大会(開催地:イングランド)
2000年大会(開催地:ベルギー・オランダ)
2004年大会(開催地:ポルトガル)
2008年大会(開催地:オーストリア・スイス)
2012年大会(開催地:ポーランド・ウクライナ)
いずれの大会も出場国数は16であり、16×5=80チームが参加していたことになる。
では、この80チームの中に、Jリーグ所属のままEURO本大会に向けた登録メンバーに招集された選手はいたのだろうか?
調べてみると、2人いた。
【1996年大会】
ムラデン・ムラデノヴィッチ - クロアチア代表
(当時G大阪所属)
【2000年大会】
ドラガン・ストイコヴィッチ - ユーゴスラビア代表
(当時名古屋所属)
ムラデノヴィッチはリエカ出身のMF。1996年から1997年にかけてG大阪に在籍し、ヨシップ・クゼ監督の下でもプレーした。
ムラデノヴィッチはEURO1996に向けたクロアチア代表の登録メンバーに選ばれており、準々決勝を含む3試合に出場している。
一方、“ピクシー”ことストイコヴィッチは名古屋で背番号10を背負い、華麗なプレーで沸かした司令塔であった。2008年からは名古屋の監督にも就任し、2010年シーズンにはチームに初のリーグタイトルをもたらしている。
そんなストイコヴィッチは、ユーゴスラビア代表の背番号10をつけてキャプテンとしてEURO2000に出場している。準々決勝を含む全4試合に出場しているが、フル出場した試合は0だった。
スロベニアがEUROへの出場権を獲得し、仮にズラタンやノヴァコヴィッチ、ペチュニクが本大会に向けた代表メンバーに選ばれれば、Jリーガとしては3人目以降のEURO出場選手ということになる。
もちろん、この冬にEURO出場を決めている各国代表クラスの選手たちがJリーグにやってくるという可能性もあるが、Jリーグファンとしては、やはり3選手を輩出しているスロベニアが気になるところだろう。