17日、『USToday』は「ボツワナでのワールドカップ予選後に亡命を希望したエリトリア代表の10選手に対して、裁判所は滞在を許可する命令を下した」と報じた。
先日報じられたエリトリア代表10選手の帰国拒否事件は、人道的な観点から亡命が認められる方向で動きそうだ。
「アフリカの北朝鮮」とも呼ばれ、大統領による独裁政治が行われていることで知られるエリトリア。国家権力による理不尽な逮捕や軍役が横行しており、国外への脱出者が後を絶たない。
17歳から2年間の徴兵が義務付けられているものの、多くはその後も退役が認められず、軍での仕事を続けざるを得ない状況になっているという。
今回の10選手についても、担当弁護士は「彼らは軍のメンバーであり、帰国させた場合には軍法会議にかけられ、反逆罪で処罰される可能性が高い」と主張していた。
ボツワナ裁判所は彼ら10選手に対して12月11日までの滞在許可を発行することを決め、今後亡命を認めるかどうかを判断することとなった。
なお、2012年にウガンダで国外脱出を希望したエリトリア代表選手17名とチームドクターに関しては、後にオランダへの亡命が認められている。