それがこちら。
『Globo』によると、この逆転ゴールの際にアポジが計測したスピードは「38.2km」だったというのだ。
これはあのオランダ代表アリエン・ロッベンが昨年のW杯で記録し、「サッカー史上最速」と話題になった37.0kmを上回る数値である。
その報道は間違いであったとも言われているが、今年メキシコのパチューカが発表した統計で1位のギャレス・ベイルが36.9km、スペインの『Mundo Deportivo』が昨年発表した「世界最速のフットボーラー10人」で首位に輝いたアントニオ・バレンシアが35.1km、セオ・ウォルコットが2013年9月に記録した35.7kmが最速だとの情報もある。
いずれにせよ『Globo』の数値が事実であれば、アポジは「世界一の快速王」という称号を得ることになるのだ。
だが、ある意味それ以上に衝撃的だったのがこの数値。
なんと、カウンターの際にアポジが爆走した距離は72.9mだったのだという。
ピッチの横幅がほぼ100mで実質的なプレーエリアが80mくらいであることから、ほぼ端から端まで走り抜いたことになる。しかも時間は後半アディショナルタイム。この試合でアポジは先発しており、疲労はピークだったはずだが…驚異的なスピードとスタミナである。
アポジはMF登録だったヴェルディでも、昔ながらの武骨なサイドアタッカーという姿を見せた。しかし、わずか12試合(先発6途中6)の出場に終わり、1年で退団。その後メキシコ、フランスを経て今年ブラジルに復帰し、シャペコエンセでは右サイドバックとして活躍中だ。
そんなアポジの今季4点目のゴールで3-2と勝利したシャペコエンセは勝ち点を38に伸ばし、残留に向け大きく前進している。