13日にハノイ市で行われたワールドカップ・アジア2次予選のタイ戦で、0-3の完敗を喫したベトナム代表。チームを率いる三浦俊也監督の去就問題を巡って、ベトナムサッカー連盟(VFF)の内部で対立が起こっている。
評論家のチン・ミン・フエ氏は、
「三浦監督は代表監督としての職務を全うできていないため辞任すべき。
ベトナムはしょっちゅう負けており、負けないにしてもプレーが安定しておらず、ファンの信頼を得ていない。
そもそもの責任は監督の人選を間違えたVFF上層部にある」
と指摘。
また、批判派の代表格であるドアン・グエン・ドゥック副会長は、
「ベトナムは、タイを越えられる条件がないわけではないにもかかわらず、一向に良い兆しは見えてこない。
三浦監督は頑なで意見を聞こうとしない。私はこれまで三浦監督のやり方はベトナムの選手には合わないと述べてきた。
一つのスタイルも確立できていないのに、なぜ我々は二つの代表チーム(A代表・U-23代表)を三浦監督に委ねているのか?」
と批判した。
これに対し、擁護派のチャン・クオック・トゥアン副会長は、
「サッカーでは勝ったり負けたりするのは当然のこと。監督に毎試合勝利を求めることはできない。
タイに負けたことでファンが失望しているのは十分承知している。しかし、1試合の結果だけで監督を解任など出来ない」
と述べた。
一方、レ・フン・ズン会長は現在、専門家の意見をまとめているとし、近いうちにVFFとして、三浦監督の去就について、最終決定を下す意向を示した。
(C) bongda, 三浦俊也監督