金森は1994年生まれの21歳。福岡生まれ福岡育ちという、前園と同じ生粋の九州人である。
筑陽学園高校3年時の2012年9月、アビスパ福岡に特別指定され、翌2013年に正式に加入した。アビスパが高校から選手をスカウトするのは今年、日本代表に初招集された六反勇治以来の8年ぶり、福岡県の高校に限ると前田隆以来13年ぶりのことであった。
高卒にもかかわらず金森は当時のマリアン・プシュニク監督から積極的に起用され、2013年に6ゴール、昨シーズンには9ゴールを記録。昨年には手倉森誠監督が指揮し五輪を目指す代表チームに招集され、U-22アジアカップ、アジア大会に出場している。
そんな彼の最大の特徴こそが前園を彷彿とさせるダイナミックなアタッキングだ。FWと左右両サイドが彼のプレーエリアだが、そのどこでもボールを持てば果敢にドリブルで仕掛けてゴールへ突き進むのである。
プシュニク監督からは守備意識の高さ、球際の激しさも評価されており、上背はないが“闘える”選手だ。