今年も開幕まで二ヶ月ほどとなったJリーグ。各チームが新たな外国人選手を獲得していく中、キリノやムリロに続いて東ティモール国籍の男たちがやってきた。

その一人が、FC岐阜への加入が決まったブラジル出身のDFウェリントン・ロシャだ。

ウェリントン・ロシャ・ドス・サントス、通称“ウェリントン・ロシャ”は1990年生まれの25歳。あまり有名な選手ではないが、ユース時代はサンパウロ、そしてイタリアのフィオレンティーナに所属していた経験も持っている人物である。

選手になってからはマリーリアやサンタクルゼンシなどに所属しており、ブラジルではキャリアが花開かなかったものの、2011年に東ティモールU-23代表に招集されてから国際舞台でプレーすることになった。

2012年にはムリロと共にスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)の予選に出場。カンボジアを相手に5-1で勝利を収めた伝説の試合でも3バックの左ストッパーとしてプレーしている。

ちなみに、その際には『ウェリント・ロシャ(Wellinto Rocha)』とミススペルで登録されていたという小ネタもある……覚えておいてもおそらく披露する機会はないだろうが。

ただ、試合の間隔が非常に長い東ティモール代表は中心的な存在以外はかなり入れ替わる傾向があり、それ以降ウェリントン・ロシャは招集されていない。

東南アジアのサッカーをよく知っている方ならば、おそらく「東ティモール代表が台頭し始めたころのディフェンダー」という印象があるはずだ。

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