かつてヴィッセル神戸でも指揮を執ったブラジル人監督カイオ・ジュニオール。50歳になった指揮官は現在、UAEのアル・シャバブ・アル・アラビを率いている。
その彼のある行動がブラジルメディア『globo esporte』で取り上げられていた。UAE1部リーグ15節、対アル・ワフダ戦での様子がこちら。
アル・シャバブが試合終了間際の後半41分にPKのチャンスを得た場面。これを決めれば勝利に大きく近づくというシーンだったのだが、ベンチにいたカイオ・ジュニオールはこのPKを直視できず。周りのスタッフの気配からPKが決まったことを察知すると、思わず十字を切っていた。
結局、このPKが決勝点となり、アル・シャバブが1-0で勝利を収めた。
『globo esporte』によれば、アル・シャバブはここ最近でPKを3つも失敗していたそう。試合後のカイオ・ジュニオール監督はこう述べていたという。
カイオ・ジュニオール(アル・シャバブ・アル・アラビ監督)
「我々はアル・ジャフラ戦で2つのPKを失敗していた。ジョーと(カルロス・)ビジャヌエバがね。そして、1-2で試合に負けた。
カップ戦準決勝でも、1-1の場面でPKをミスした。そして、1-3で敗れた」
実はアル・シャバブは昨年12月中旬からずっと勝利がなかった。そいういうこともあり、また失敗するのではないかという不安で直視できなかったようだ。
そして、ようやくPKが決まり、アル・シャバブにとってこれが2016年の初勝利となった。