サッカーのユニフォームと言えば、毎年それぞれのチームが様々な工夫を凝らしている。しかし、それでも人気な色、不人気な色はあるわけでサッカー界では余り見ることがないカラーがある。「黒」だ。

黒と言えば、ファッションの世界ではベージュ、白、ブルーなどと並ぶ人気色だが、サッカーの世界ではとある理由で見ることが少なかったという。

審判のユニフォームが黒

その理由の1つが審判のユニフォームだ。現在は大会ごとに色が違い多くは「黄色系統」であることが多い審判のユニフォームだが、ひと昔前までは審判のユニフォームと言えば黒であった。

イングランドの正装といえば黒色であり、審判は当初仲裁役としてピッチの外で裁判官のように監視していた時の名残なのだ。となると、当然被る色のユニフォームは採用できない、というわけだ。

印象が悪い

色には視覚的効果だけでなく心理的な作用があることが知られている。例えば、かつてプロ野球でプレーした古田敦也捕手はピッチャーを安心させるために青色のグローブを使っていた。

同じように黒色のユニフォームは審判に与える影響が悪く、実際にファール数やカード数がそれ以外の色に比べて多いという研究結果が存在していたのだ。

しかし、時代は2016年になり近頃はビッグクラブが積極的にブラックを採用。アウェイ、サードであれば見る機会が多くなってきた。

まずは、伝統的に黒を採用してきたチームを見てみよう。

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