3月9~10日、UEFAチャンピオンズリーグはベスト16のセカンドレグが行われ、次のステージへと進む8つのクラブが決定する。

その中で注目を集めているのがパリ・サンジェルマンだ。チームの中心的な存在となってきたズラタン・イブラヒモヴィッチの契約が今季で満了となる予定で、1つのサイクルが終焉を迎える可能性が示唆されている。

2011年にカタール・スポーツ・インヴェストメンツ(QSI)に買収されてから5年目。メンバーも数年前から徐々に固定され、ディ・マリアが加入した今季は最も戦力が整っているとも言える。

フランスリーグを放映するBeIN Sportsも所有しているナースル・アル・ハライフィ会長が狙うのは、もちろんチャンピオンズリーグ優勝だ。

欧州王者、そして世界一のクラブに成長させる――そのために、列強国が羨むような投資を続けてきた。

今季優勝できなければ、ズラタン・イブラヒモヴィッチが退団する可能性があり、それとともにチームの改革を余儀なくされてしまうかもしれない。もちろん、決して若くないチアゴ・シウヴァ、チアゴ・モッタ、マクスウェルなどが今後数年変わらず働いてくれるという保証もない。

パリ・サンジェルマンにとって、今季は勝負の年だ。既にフランスリーグでは優勝をほぼ決めており、目標も一本化されつつある。

水曜日にチェルシーとのセカンドレグを迎える彼らは、今季こそビッグイヤーを獲得出来るのだろうか?

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