今季のPSG、何が向上した?

昨季圧倒的な力を見せてフランス・リーグアン3連覇を達成したパリ・サンジェルマン。夏のマーケットではフランス代表MFヨアン・キャバイをクリスタル・パレスへ、そしてDFリュカ・ディーニュをローマへと放出した。

その代わりとして獲得したのはバンジャマン・スタンブリ(←トッテナム・ホットスパー)、そしてレイヴァン・クルザワ(←モナコ)。

そして、穴埋めではない純粋な補強としてアンヘル・ディ・マリア(←マンチェスター・ユナイテッド)、ケヴィン・トラップ(←フランクフルト)を獲得した。

退団が噂されていたエセキエル・ラベッシ(結局冬には退団してしまうが・・・)、エディンソン・カバーニが残ったことにより、チームの根幹には大きな変化はなかった。

リール、GFCアジャクシオ、モンペリエ、そしてモナコを相手に開幕4連勝を達成してスタートダッシュに成功すると、その後2月29日のリヨン戦まで一度も負けることなく、盤石の歩みを見せた。

特に、チームに大きな変化を付けてくれたのはアンヘル・ディ・マリアの加入だ。

決定的なパスを出す役割はマルコ・ヴェッラッティ、ポストとフィニッシュはズラタン・イブラヒモヴィッチにどうしても頼りがちだったところに、彼が入ってきた。

その間を繋ぐだけでなく、もちろんヴェッラッティの役割も、イブラヒモヴィッチの役割も引き受けられる。ユナイテッド時代よりも守備の負担が少なくなり、ディ・マリアは才能を遺憾なく発揮した。

そして、当初は失敗かと思われたケヴィン・トラップも徐々に馴染んできた。

ドイツ時代は安定感ある選手として知られた彼。ブンデスファンには信じられないだろうが、前半戦の彼は非常に不安定だった。

失点に繋がる決定的なミスを連発しており、余裕があるパリ・サンジェルマン以外ならば諦められていたかもしれないほどである。

しかし、このところの彼はついに守護神としての評価を受けつつある。もともとシリグよりも攻撃面のサポートに長ける彼のこと、不安定でさえなければ純粋に「補強」となる。

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