▼シーズンが早く終わりすぎた?

現在パリ・サンジェルマンと2位モナコの勝ち点差は23。残りは9試合なので、最大取得勝ち点は27である。

要するに、最悪全試合負けても優勝できる可能性はかなり高い。そこでモナコが8勝することはまず考えられないからだ。

その状況を受けて、ローラン・ブラン監督はこのところのリーグ戦をほとんどフルメンバーで戦っていない。

特に、マルコ・ヴェッラッティ、ブレーズ・マテュイディが怪我でコンディションを落としていることから、バンジャマン・スタンブリとアドリアン・ラビオをなんとか使えるようにしたいという意思が見え隠れする。

コロコロメンバーが替わっていく中、このところのリーグ戦の内容は「かなり悪い」。特に試合の序盤はそれが顕著だ。

攻撃面に関しては高い能力を持っているわけであるが、最終ラインの押し上げが乏しく、コンパクトさがある布陣を形成することが出来ずにいる。

そのため、この2ヶ月ほどは特に守備面で結果を残せていない。前線からのプレッシャーが厳しくない、戻りも遅い、布陣がルーズとなれば、それは目に見える結果として失点が増えるのは当然である。

もちろん、国内リーグのタイトルという点では、特にそれが問題になることはない。

懸念として残るのは、「国内で緊張感がない戦いをしている状況で、いざチャンピオンズリーグになって力を発揮できるのか?」という点だ。

昨年のバイエルン・ミュンヘンを考えれば、最後にバルセロナを相手に敗れてしまい、ブンデスリーガでもフライブルクに敗北している。

一つの目標を達成した後のモチベーション維持というのは、あのペップ・グアルディオラも「難しい」と認めたほどのものだ。

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