シニシャ・ミハイロヴィッチ監督によって再建中のミラン。しかしながら、その道程は遠く指揮官更迭の噂も絶えない。

リーグ戦で負けなしを続けたことで順位表の上では上位にいるものの、大事な一戦での取りこぼしが多く、チャンピオンズリーグ出場権の得られるトプ3でのフィニッシュは非常に厳しい状況にある。

以前としてクラブの売却話は流れ続けており、経済的にも脆弱。かつて欧州で強勢を誇ったクラブとは思えない程タレントレベルが低下しているが、過渡期のチームならでは、という所だろう。

日本代表MF本田圭佑の去就も気になるところだが、獲得が噂される選手についてご紹介しておこう。

アンワル・エル・ガジ(アヤックス)

1月の移籍ウィンドウで最もミラニスタを期待させたのがこのアヤックスのウィンガーを獲得するという噂ではないだろうか。

モロッコにルーツを持つエル・ガジはオランダサッカー界の重鎮たちが絶賛する逸材。ドリブルテクニックに優れ、高い決定力を持っていることから「クリスティアーノ・ロナウド2世」と呼ぶ事も多い。

レアル・マドリー、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプールなどが興味を示しており、その去就は欧州の関心事だ。アヤックスOBで元インテルのアンディ・ファン・デル・メイデは「イタリアは合わない」と警鐘を鳴らしているが、本人はどのように捉えているのだろうか。

ユリアン・グリーン(バイエルン)

バイエルンのユース出身のグリーンは、2013-14シーズンにマリオ・ゲッツェとの交代でトップチームデビューを果たしたウィンガーだ。

下部年代の代表ではルーツのあるドイツとアメリカを行き来したが、2014年にアメリカ代表を選択。ワールドカップメンバーに選出され、決勝トーナメントのベルギー戦ではゴールを奪っている。

しかし、そんなグリーンも層の厚いバイエルンではななかなか出番を得られず。ブンデスリーガでは活躍の舞台を得られていない。

『CalcioMercato』の報道によれば、ミランはグリーンに大きく注目しており、夏の移籍ウィンドウでの獲得を狙っているという。移籍金も100~200万ユーロ(およそ1.3~2.5億円)とそれほど高額ではなく、財政難のミランにとってはコスパの良い選手となるかもしれない。