24~25日に行われたアフリカネイションズカップ予選、大陸の各国でビッグマッチが行われた。

その中で最も注目を集めた結果は、エジプトやナイジェリア、コーチジボワールではない。インド洋に浮かぶ小さな諸島群、コモロの戦いだった。

マダガスカルとモザンビークの間に存在し、グランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島、マヨット島(フランス領)の4つからなる国だ。人口はおよそ100万人弱で、日本で言えば香川県よりわずかに少ないくらいの規模だ。

アフリカネイションズカップ本大会にも出場したことがある中堅国ボツワナをホームに迎えたコモロは、56分にFWベン・ナブアヌのゴールで先制!

そして最後までこの一点を守り切ることに成功し、勝ち点3を獲得したのである。

何が歴史的だったのかと言えばだ。この勝利、なんとコモロ諸島にとってFIFA加盟以来初めての公式戦での白星だったのだ! 実に、その時間は3084日。

2007年にFIFAに加盟した彼らのランキングは現在173位。ジブチ、セージェル、モルディブ、レユニオンに勝利したことはあったが、これはあくまで親善試合、あるいは非公式試合だった。

このところはフランス生まれの選手、そして今もフランス領であるマヨット島の出身者(ベン・ナブアヌはこれにあたる)を引き入れ、チームは競争力を増してきている印象だ。

周囲の海で捕獲される古代魚にちなみ、愛称は「シーラカンス」。

ウガンダ、ブルキナファソ、ボツワナで構成される予選グループDは実力的にも混線だ。その中でもしコモロが抜けるようなことがあれば、アフリカサッカーのファンにはたまらない出来事になりそうだ。