ほとんどが1990年代半ばから最近の選手で選出されているため、バイエルンのレジェンドであるゲルト・ミュラーの名前はひときわ目立つ。そして、現在同僚のトーマス・ミュラーではなく、ゲルト・ミュラーであるのも何だか意味深だ。
ゲルト・ミュラーは現役時代に「デア・ボンバー(爆撃機)」の愛称で親しまれた西ドイツを代表するストライカー。ワールドカップでの活躍が有名であり、2014年のブラジル大会でミロスラフ・クローゼに更新されるまでドイツ代表の最多得点記録を持っていた。EUROの参加は1972年の1回のみ。4得点で得点王になると共に、チームを優勝に導いている。
現役で選出されたのはカシージャスとラームのみ。ラームは代表を引退しているため、今夏のEUROに参加するのはカシージャスただ一人だろう。
MFで選出されたポボルスキはEURO96で名を上げた選手。右サイドをダイナミックに動きまわり、ネドヴェド、パヴェル・クカらと共にチームを準優勝に導いた。ポルトガル代表戦のループシュートはUEFAの選ぶベストゴール60にも選出されている。なお、ポボルスキはEUROでの活躍が認められてマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を果たしている。
ポーランド代表の初戦は6月12日に行われる北アイルランド戦。バイエルンの先輩であるゲルト・ミュラーのように輝けるか?