“オールスパニッシュ対決”となった、CL準々決勝のバルセロナ対アトレティコ・マドリー戦。

試合を大きく分けたのは、フェルナンド・トーレスの退場だった。

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すでに警告を受けていたトーレスは35分、ボールを持っていたバルサ選手を倒しこの日2枚目のイエローカードを受け退場に。

確かに不用意なプレーではあったのだが、ストライカーとしては最終ラインでボールを持っていた選手にチャレンジしたくなる気持ちは分からないでもない。

しかし、この時ボールを持っていたのはバルサの心臓であり、ボールを扱うことに関しては世界でも有数のセルヒオ・ブスケツであった。そうした相手に突っ込んでいくのは、やはり無謀であったかもしれない。

そんなブスケツはこの試合でも後方からゲームを組み立て、73本のパスを通した。

なかでも圧巻だったのはこのシーン。

アトレティコが攻勢を仕掛けていた33分、右サイドからのクロスが抜けブスケツのもとへ。

この時ブスケツは自陣のペナルティエリア内におり、近くには複数人のアトレティコ選手がいた。ブスケツがトラップをするとディエゴ・ゴディンとサウール・ニゲスが一斉に寄せてきたのだが…ブスケツは何くわぬ顔でボールを逆方向にコントロールし、フリーになっていたリオネル・メッシにパスを通したのだ。

こうした危険地帯ではまずセーフティなプレーを選びがちなのだが…ブスケツには全てが見えていたようだ。

さりげないキックフェイントで2人を“騙す”と、流石のプレービジョンでこのピンチをチャンスに変えてみせた。地味ながらも卓越したプレーであった。

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