中澤からボールをカットした甲府のクリスティアーノがドリブルで持ち運び、フリーの熊谷がシュート。
ミスが発生した時点で、ここまではある程度想定できたはずだ。不可抗力である。
そしてこの場面ではGK飯倉が好セーブでピンチを防ぐのだが…
そのこぼれ球を拾いドリブルで仕掛けてくる河本明人に対して、中町公祐の対応が中途半端だった。
この時点で横浜FMのエリア内には5人が帰陣しており、数的有利な状況であった。つまり、多少のチャレンジは許されたはずなのだ。
にもかかわらず中町は河本に対して寄せきらず、いとも簡単にクロスボールを入れさせている。この場面ではもっと相手に寄せ、クロスの選択肢を切りながら縦へと逃がす対応が必要だったはずだ。
もっと言えば、背後に選手が余っていたことから思い切って滑るというのも選択肢だったかもしれない。とにかく、簡単にクロスボールを入れさせるというのが一番やってはいけない対応であっと思われる。
これでは、中で待っていた選手もなす術なしだ。失点後に中村俊輔が見せたリアクションも非常に示唆的である。
中町は攻守の両面でハードにプレーすることができる、ボックストゥボックス型の選手だ。この試合でも直前に先制点をあげており、エンブレムを掴むゴールパフォーマンスはファンの胸を熱くさせていた。それだけにどうしても後悔の残るプレーとなった。
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hatena
