『Gazzetta dello Sport』は「ACミランの株式売却交渉は、ズラタン・イブラヒモヴィッチの復帰を後押しする」と報じた。
先日、ACミランの持ち株会社であるフィニンヴェストは「中国系コンソーシアムに対し、クラブを売却するための独占交渉権を付与した」と公式発表した。
昨年夏にタイの富豪ビー・テイチャウボル氏と株式の売却に向けた合意を形成したミランであるが、その後取り引きは遅れ、最終的には実現に近づかなかった。
そこで接近してきたのが中国系のコンソーシアムで、数ヶ月に渡ってミランとの間で交渉を行ってきたという。
今回その独占交渉がスタートしたことが公式発表されたということで、両者の距離は格段に縮まってきているようだ。なお、この有効期間は45日間であるという。
会長を務めているシルヴィオ・ベルルスコーニ氏もこの交渉にGOサインを出しているとのことだが、彼には最終的な拒否権が付与されているようだ。
報道によれば、中国系のコンソーシアムのデューデリジェンスは本日開始される予定で、買収のコストは現在7億4000万ユーロ(およそ919.7億円)になると考えられている。
ベルルスコーニ氏から中国へと移る株式は70%で、その後1年の間に残りの30%も段階的に販売されていくことになるようだ。
そして、そこで期待されているのがズラタン・イブラヒモヴィッチの復帰だ。
以前からアドリアーノ・ガッリアーニ氏などは彼の再獲得に関心を持っていることを明らかにすると同時に、金銭的には不可能であると理由を述べていた。
彼の給料は年間1200万ユーロ(およそ14.9億円)であり、当然今のミランにとっては到底支払えないものである。しかし、中国の投資があれば不可能ではない。
同じ街のライバルであるインテルも現在中国と交渉を行っていると言われ、こちらもズラタン・イブラヒモヴィッチの獲得が噂されている。
今夏はミラノと中国とズラタン・イブラヒモヴィッチ、この3つの動きが注目されそうだ。