フライニット&ダイナミックフィットカラー未採用の「ヴェイパー」ももちろん、新作の『マーキュリアル ヴェイパー XI』が登場。
Nike Mercurial Vapor XI
こちらもアウトソールに同様の改良が施された。ひそかにアッパーのカラーリングが『スーパーフライ V』のツートンカラーとは異なっている。
一方、新たな名称こそ与えられなかったものの、2016年版として進化したのが「ハイパーヴェノム」。
Nike Hypervenom Phantom II
こちらは従来の『ハイパーヴェノム ファントム 2』と同じシルエットながら、アッパーに初代『ハイパーヴェノム』のナイキスキンを改めて採用している。
見慣れた、しかし少し懐かしい感もあるナイキスキンのアッパー。
“素足感”にも力を入れていた初代と比べ、前モデルのアッパーに採用されていたナイキスキン2.0は安定性や耐久性に優れる分やや硬めで、MFを中心に初代『ハイパーヴェノム』の感触に慣れていた選手が『ハイパーヴェノム 2』になってからは他のサイロのスパイクを選ぶことが増えていた(ロベルト・レヴァンドフスキや大久保嘉人などFWタイプは変えない選手も多かった)。
「ハイパーヴェノム 2のアッパーは、ハイパーヴェノム 1に比べると履き慣れるまでに少し長い時間がかかりました」と、Nikeフットボールフットウエア担当副社長のマックス・ブラウ氏。
「プロプレイヤーには常に新しいスパイクを提供しているため、慣らし時間の軽減のためにハイパーヴェノム 1の素材に変えました。すべてのプレイヤーに世界最高のプレイヤーと同じものを提供したいと考え、今回すべてにハイパーヴェノム 1のアッパーを使用することにしたのです」
初代アッパーの柔らかさにフライワイヤーのホールド感が加わった新『ハイパーヴェノム 2』。ダイナミックフィットカラーではないローカット版の『ハイパーヴェノム フィニッシュ』もナイキスキンに戻るのか注目だ。