レアル・マドリーの勝利で幕を閉じた、今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝。

今季のファイナルでは、オープニングセレモニーとしてアメリカの女性歌手アリシア・キーズによるミニコンサートが行われたのだが、キックオフ直前に流れるCLアンセムでも特別な演出があった。

イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリが独唱したのだ。

イタリア出身のアンドレア・ボチェッリは盲目の歌手。

聞く者を魅了するその歌声は“奇跡”と呼ばれ、世界に名を轟かせるテノール歌手だ。

そんなボチェッリはこの日、アリシア・キーズからバトンを受け取る形でサン・シーロの特別ステージに登壇。CLアンセムに自身の歌声を重ね、荘厳な雰囲気を演出した。

CL決勝では毎回アレンジが加えられた「ファイナルバージョン」が演奏されるが、さすが世界的テノール歌手である。聞く者を魅了する”奇跡の歌声”で、最高のムードを作り上げた。

実はこのボチェッリ、CL決勝でセレモニーを行うのはこれが2回目。

ローマのオリンピコで行われた2008-09シーズンの決勝でも独唱しているのだが、この時の演出もそれはもう素晴らしかった。

今回UEFAがボチェッリを起用した背景には、おそらくこの時の縁があるはず。

さすがは「オペラの国」と思わせるような、後世に残る最高のCLアンセムだった。

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