いよいよ3日(日本時間4日午前)、開催国アメリカとコロンビアの一戦でコパ・アメリカ・センテナリオが開幕する。

コパ・アメリカは本来、南米10か国で争われる大陸選手権だが、今回は100周年を記念して北中米カリブ海から6か国も参加し、文字通り「アメリカ大陸の王者」を決める壮大なトーナメントとして行われる。南米以外で開かれるのも初めてのことだ。

これまで同大会は参加国が奇数のため、1993年からゲストを招いてきた。日本代表もパラグアイで開催された1999年大会に招待されているが、これは現在までアメリカ大陸およびカリブ海の国以外で参加した唯一の例である。

日本は2011年大会にも招かれていたが、同年3月に東日本大震災が発生したため辞退。その代わりとして2015年大会への参加を打診されたものの、日程などが考慮され見送られた。

今大会はスカパーで全試合が放送される。しかし、地上波で中継の予定がないため、日本人に盛り上げる要素を見い出すのはいささか困難である。ハイチ代表の予備リストに日本人の母親を持ち、大阪に生まれたザカリー・エリヴォー(ニューイングランド・レヴォリューション)が含まれていたが、最終メンバーには選ばれなかった。

だが、日本人の血を引いた選手がたった1人だけ参加する。それがアメリカ代表のボビー・ウッドだ。

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