FW:ミラン・ジュリッチ(背番号18)

生年月日:1990/05/22 (26歳)
身長 / 体重:199cm / 94kg
所属クラブ:チェゼーナ(ITA)

セリエAファンにはお馴染みの長身ストライカー。デンマーク戦で2点を奪った選手だ。

旧ユーゴスラビアで生まれた後、家族とともにイタリアへ移住し、チェゼーナ・プリマヴェーラで育ったジュリッチ。様々なクラブへのローン移籍を経験し、2015-16シーズンはセリエAで27試合に出場し7得点をマークしている。

最大の特徴は199cmという上背で、空中戦の強さはイタリアでもトップクラス。U-21代表時には、ドイツ相手に前半だけでヘディングでハットトリックを記録したというエピソードもある。

これだけ大きければ長身の吉田麻也、あるいは跳躍力ある森重真人をもってしても、ゴール前に高いボールを入れられたらジ・エンドだろう。

とはいえストライカーとしての引き出しは少なく、基本的にはエアバトルでのみ活きる選手である。デンマーク戦での前半は孤立するシーンが目立ち、1人で局面を打開する器用さは待ち合わせていないことから完全に孤立していた。それだけに、とにかくハイクロスを入れさせないための工夫が必要になる。

代表チームでのジュリッチは、エディン・ジェコとヴェダド・イビシェヴィッチという絶対的ストライカーの影に隠れ、未だ定位置を確保しきれていない状況にある。それでもやはりその高さは相手チームの脅威となり、途中出場からでもゴールを奪っている。

代表戦では10試合に出場5得点となかなかのペースで得点をあげており、EURO2016の予選最終節キプロス戦ではチームをプレーオフに導く逆転ゴールを記録した。

ジョーカー的な起用が目立つだけに、この日本戦でしっかりと結果を残したいところだろう。

【次ページ】ピャニッチ不在の司令塔!