MF:ハリス・メジュニャニン(背番号10)

生年月日:1985/03/08 (31歳)
身長 / 体重:187cm / 83kg
所属クラブ:マッカビ・テル・アヴィヴ(ISR)

ピャニッチ不在の代表チームで、攻撃のタクトを振るうのがこのメジュニャニンだ。

旧ユーゴスラビア出身だが7歳の時にオランダへ移住しており、ユース代表ではオランダでプレー。2007年に開催されたU-21欧州選手権の優勝メンバーであるが、A代表ではボスニア・ヘルツェゴビナを選択した。

とにかく左足でのコントロールを好む選手で、展開力は折り紙つき。デンマーク戦の追加点は、メジュニャニンの素晴らしいパスから生まれている。


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懐の深いボールキープも得意としており、一度ボールを持ったら奪い返すのは至難の業だ。

しかし、あくまでボールを持って“初めて活きる”選手であり、トップ下に入ったデンマーク戦での前半はなかなかボールに触ることができなかった。しかし、後半に入りボランチに下がると次第にボールを持つ時間が長くなり、パスでチームにテンポをつけ攻撃を活性化させた。

日本戦ではアンカーポジションでのプレーが予想される。ボールを触りたがる選手なので最終ラインに下りてボールをもらうことも少なくないが、特に注意したいのは後述するアルミン・ホジッチへの縦パスだ。

デンマーク戦ではメジュニャニンが後方からゲームメイクをし、ホジッチが上手く前線でボールを受けたことにより後半から試合内容がガラリと変わった。いわば、ボスニアの生命線とも言えるラインだろう。ちなみに、スピードはなく守備は苦手。

Qolyでは「メジュニャニン」と表記しているが、『スカパー!』では以前「メドゥンヤニン」と紹介されていたので、この名前に聞き覚えがある人もいるのではないだろうか。

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