『BBC』は「スペインの検察官は、バルセロナのブラジル代表FWネイマールに出廷を要求した」と報じた。

先日大きな話題になったメッシの脱税に関する裁判。本人は全く感知していなかったと主張しているが、父に関しては多額の税金逃れが認められており、実刑が下る可能性が示唆されている。

バルセロナではこれまでハビエル・マスケラーノ、ネイマールらが脱税によって裁判を経験しているが、今回さらに大きな問題が加わるかもしれない。

それはネイマールがサントスからバルセロナへと移籍した際の取引で動いた金額が正しく申告されていないという疑惑についての裁判だ。

スペインの検察官はこの問題に対してネイマールの出廷を要求したとのことで、今後再び本人が裁判所を訪れることになりそうだ。

ネイマールは今年1月にも脱税によって罰金処分を受けているが、これは2007〜2008年の間の事件についてのもの。

今回はより規模が大きいもので、支払いを逃れた金額は300万ユーロ(およそ3.6億円)にのぼると考えられている。

手口としては、支払われた移籍金を少なく申告することによって、ネイマールの保有権を40%所有していた投資ファンドへの支払いを逃れたという詐欺疑惑だ。

バルセロナはこの取引に5700万ユーロ(およそ69.1億円)を支払い、そのうちサントスには1700万ユーロ(およそ20.6億円)、ネイマール側に4000万ユーロ(およそ48.5億円)が渡ったと報告している。

投資ファンドのDISはサントスに支払われた1700万ユーロの40%、すなわち680万ユーロ(およそ8.2億円)を受け取っている。

しかし、この取引で動いた金額が、実際は8300万ユーロ(およそ100.6億円)程度であったのではないかという調査の結果が出ているのだ。

その場合、本来ならDISは990万ユーロ(およそ12億円)を受け取ることができていたはずであり、財政的な損害を被ったと訴えている。

ネイマール側はこれらの件についての違法行為を否定しているが、近日中にスペインの裁判に望むことになりそうだ。もしリオ五輪とスケジュールが被った場合、ブラジル代表にとっての大きな打撃になる可能性もある。

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