EURO2016 グループD第2節、チェコ対クロアチア戦のキックオフ直前にこんな出来事があった。

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国歌斉唱の際、涙を見せていたのはクロアチア代表のキャプテンであるDFダリヨ・スルナ。彼は5日前に父親を亡くし、その葬儀を終えたばかりだった。

日曜日の第1戦終了後に訃報を知らされたスルナは、月曜日に母国での葬儀に駆けつけた後、再びチームへと戻ってきた。

クロアチア代表最多キャップを誇る34歳のDFは、こう思いを述べていた。

ダリヨ・スルナ(クロアチア代表DF)

「私と家族にとって、非常に辛い瞬間だった。

私達とともいてくれた全ての人々に心から感謝したい。特に日々サポートしてくれたチームメイトたちに。

それは私にとって大事なものだった。

手助けしてくれたクロアチアサッカー連盟にも感謝する。そして、ファンにも。数え切れないほどのメッセージやメールを受け取ったんだ。

今はもう大丈夫、準備はできているよ。

皆、父の最後の望みについては分かっている。それは僕がチームに戻り、代表のためにプレーすべきということ。

彼は人生を全てを僕と僕のキャリアに注いでくれた。彼のためじゃなければ、私はここにはいなかったでしょう」

また、「私がクロアチア代表のためにプレーしていた時が、父は最も幸せだった」とも述べていたそうで、あの瞬間様々な思いが交錯していたようだ。

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