21日に行われたEURO2016のグループステージ第3節、クロアチア対スペイン戦。

ともに決勝トーナメント進出を決めていたチーム同士の一戦は、2-1でクロアチアが逆転勝利を収め、グループDを見事1位で通過した。

スタート7分に先制点を許したクロアチアであったが、前半終了間際にニコラ・カリニッチが同点ゴールをゲット。すると87分にはイヴァン・ペリシッチが強烈なシュートでダビド・デ・ヘアが守るゴールを打ち破り、大会二連覇中のスペインから金星をあげたのだ(ゴール動画はこちら)。

そんなこのゲームでは、試合の流れを大きく左右したシーンがあった。

70分、シメ・ヴルサリコがペナルティエリア内でダビド・シルバを倒してしまい、スペインにPKが与えられたのだ。

キッカーはメンタルの強いセルヒオ・ラモス。しっかりゴールを決め再びリードするかに思われたのだが…GKダニイェル・スバシッチに防がれゴールにはならなかったのだ。

今振り返ってみると、このシーンからクロアチアは徐々に主導権を掴み返し、ついには逆転するに至った。

クロアチアとしては非常に大きなプレーだったのだが、セルヒオ・ラモスがPKを失敗した背景には、クロアチア側の“チームプレー”があったようだ。

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