ウェイン・ルーニーにとって、初の国際大会となったEURO2004。
18歳ながら背番号9を与えられるなどスヴェン=ゴラン・エリクソン監督からの評価も高く、メディアも連日ルーニーについて取り上げた。
すると、グループステージ第2節のスイス戦で初ゴールをあげるなど早速2得点。18歳237日でのゴールは史上最年少であり、この記録はしばらくルーニーが保持することになるかに思われた。
しかし、それから4日後。なんとその記録は打ち破られてしまう。塗り替えたのは全く無名のアタッカーだった。
その選手の名は、ヨハン・フォンランテン。
弱冠18歳ながらEURO本大会に向けたスイス代代表メンバーに選出されると、第3節のフランス戦で同点ゴールをゲット。18歳141日での得点はルーニーの記録を上回るものであり、これは未だにEUROの最年少得点記録である。
わずか数日のうちにEUROの最年少得点記録が二度も塗り替えられたということもあり、そのインパクトは鮮烈であった。
スイス代表は今大会でベスト16に進出しているが、そのメンバーの中にフォンランテンの名前はない。
30歳になったフォンランテンは、今どこにいるのだろうか?