「未完成の英雄」オグヘネカロ・エテボ

1995年11月9日生まれ(20歳)

U-23代表のカテゴリでは長く重要な選手となっているが、実はまだ20歳。一世代下の選手である。

しかし、18歳だった2013年、アフリカン・ネイションズチャンピオンシップ(アフリカのリーグ所属の選手のみで行われる大陸選手権)予選でフル代表を経験している。

若くして国内の名門クラブであるウォーリ・ウルヴズで台頭し、一説にはかつてウディネーゼのトライアルを受けて落選したこともあるという。

昨年末に行われたU-23アフリカ選手権(兼リオ五輪予選)では5ゴールを決めて得点王に輝き、アフリカサッカー連盟が選ぶ『2015年最高の若手』にピックアップされたのだ。

欧州行きの噂はあったものの、最終的にはポルトガル2部のフェイレンセという珍しい選択を下す。

当初はなかなか出番がなかったものの、シーズン終盤に突然使われるようになり、わずか4試合で1得点2アシストを記録。

最後を3勝1分という結果で乗り切ったフェイレンセは2部3位に入り、プリメイラへの昇格権をギリギリで勝ち取った。

クラブチームではまだ実績はないが、英雄的活躍はしているという立場だ。もしかしたら、来年あたりはビッグクラブに引きぬかれていてもおかしくない状況にはある。

前線の層がとにかく厚いナイジェリアの中でも、今後が大きく期待される選手の一人だ。この五輪で継続的な活躍をすれば、近い将来にも大きなステップが待っているかもしれない。

ちなみに、好きな食べ物は米、豆、チキン、バナナ。好きな色は白で、好きなクラブはバルセロナであるという。

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