シモン・ティブリング(U-23スウェーデン代表)

「私は6歳の時、グローディンゲという小さなクラブでサッカーを始めた。

しかし、私はサッカーを全く楽しめなかったんだ。最初のトレーニングの後、サッカーを辞めたいと思った。

母は私にサッカーを続けるよう主張していたが、ある“取り引き”が差し出されるまで私はそれを望んではいなかった。

それは、『練習に行きなさい。そうしたらポケモンカードを2パック買ってあげるから』というものだった。

私はポケモンカードを集めていてね。それは私が納得してサッカーをし続けるには十分な約束だった」

「もしもポケモンカードがなかったら、間違いなくプロサッカー選手になっていることはなかったよ。本当さ」

ティブリングによれば、サッカーを続けられたキッカケは母が「ポケモンカード」を買ってくれると約束したからだという。

それから練習を続けたティブリングはユールゴーデンでプロデビューを果たし、20歳の時にフローニンゲンに引き抜かれた。21歳ながら昨季は31試合に出場し、チームの主力として活躍している。

あれから15年が経過し、ティブリングは五輪代表にまで登りつめた。そしてグループステージの突破をかけ、ポケモンが生まれた日本と対戦する。その胸に去来するのはどんな感情なのだろうか。

【次ページ】ティブリング、最終予選でチームを救っていた!