列島が五輪に沸くなか、「日本で最も過酷なリーグ」と呼ばれるJ2は正念場を迎えている。

11日は木曜日でありながら第28節が開催に。選手たちはこの猛暑のなか、中2日から3日にかけて試合を行っている。

そんな第28節ではセレッソ大阪MF山口蛍のヒールキックなどスーパーゴールもいくつかあったのだが、ザスパクサツ群馬MF松下裕樹もとびきりの一撃を突き刺した。

カマタマーレ讃岐のホームに乗り込んだ群馬は8分、乾大知のゴールで先制。

すると26分、吉濱遼平のショートコーナーから乾が一度後ろに下げ、ボールは松下のもとへ。ゴールまで35mほど距離があったことからクロスボールが入るかに思われたのだが、松下が選択したのはまさかのロングシュート!

ニアサイドを丁寧に突いたボールはゴールネットへと吸い込まれ、見事なロングシュートが決まった。

松下がシュートを打った際、讃岐GK清水健太はポジションをやや中央に移動させている。やはり、クロスを予想していたのだろう。

松下は群馬県出身の34歳。

前橋育英高校を卒業後、2000年にサンフレッチェ広島に加入すると、同期の森﨑兄弟ら7人への期待を込めて「スーパーセブン」と呼ばれた。その後福岡や川崎への移籍を経てザスパクサツ群馬に活躍の場を移す。

強烈なミドルシュートは松下の武器だが、連勝がかかる大事な場面で結果を残した。試合は1-3で群馬が勝利している。

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