川島が争う、メスのGKポジション
加入の際に「3番手」と言われてしまった川島であるが、それも当然である。
今現在メスに所属しているトマ・ディディヨン(20歳)とダヴィド・オベルハウザー(25歳?)は、どちらも若手と言える存在だが、どちらもすでにレギュラーの経験がある。
ディディヨンはQoly界隈で有名なピエール・マンコウスキ監督の寵愛する選手として知られ、2015年トゥーロン国際大会ではレギュラーとしてゴールを守った。
スラっとした長身なので切れやパワーはそれほどではないが、守備範囲やキックにもそこそこの能力を備えるモダンなタイプだ。ちなみに結構イケメンである。
オベルハウザーは、名前からわかる通りドイツ国境生まれの選手なのだが、コルシカ島のアジャクシオでデビューしたという珍しい選手。
メスには2014年に加入し、昨季は14試合に出場した。以前はそうでもなかったはずなのだが、昨季は時にマヌエル・ノイアーのようなとんでもない守備範囲を見せたりして、なんだか新たな扉を開いていた。
ちなみにこのオベルハウザー、年齢が今ひとつはっきりせず1989〜1992年まで誕生年度に各資料でズレがある。メス公式では1990年なのだが、本当は何歳なのだろう?
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若きディディヨン、年齢不詳のオベルハウザーに対して、33歳の川島永嗣はもちろんかなり厳しい戦いになる。何せ、ライバルは随分年下である上にクラブからの信頼は受けているからだ。
しかし、川島には彼らにない経験という武器がある。言語にもおそらく問題はないはず。
昨季は昇格争いのなかでイケイケの戦いだった。しかし、今季は残留争いという精神的に厳しいシーズンとなる可能性が高い。ディディヨンもオベルハウザーも決してスーパーな選手ではない。チームが苦しくなったその時、もしかしたら川島に出番がやってくるかもしれない。
今シーズン、サン・シンフォリアンで川島の溢れる気合を見ることができるのだろうか?期待したいところだ。