中盤はなかなかのもの?
一方で、中盤にはなかなかおもしろい選手がやってきた。
ロリアンで昔から「左利きの右ウイング」として珍しい存在感を発揮し、近年はボランチもこなしてきたヤン・ジュフレ。ストラスブールやヴァランシエンヌ、サンテティエンヌで縦横無尽のプレーを見せてきたセンターハーフ、ルノー・コアド。
そして、そろそろブレイクしてほしいフローラン・モレ。ディジョンで若くしてデビューしたテクニシャンももう24歳だ。昨季クレテイユで11ゴールを決めて注目を集め、ついにリーグ・アンにデビューである。
そこに昨季から所属しているカメルーン代表MFジョージ・マンジェク、キャプテンとして数年チームを支えてきた元フランスU-21代表MFケヴィン・ルジュヌが加わる。
センターハーフにタレントがダブっている反面サイドハーフが足りないため、組み合わせには困りそうだ。しかし、4-3-3などを使うと考えれば中盤は十分リーグアンクラスである。
そして前線。ここにはハノーファー96からトルコ代表FWメブリュト・エルディンチを、ヴァランシエンヌから有望なFWオパ・エンゲットを獲得しているが、かなり心許ない。昨季強烈な高さを見せたセネガル人FWハビブ・ディアロに期待はできるかもしれないが、「実績がある」と僅かにでも言えるのはこの3人だけだ。
もしかしたら、今年16歳でルクセンブルクのフル代表に選ばれゴールまで決めてしまった天才FWヴァンサン・ティルが大ブレイクするかもしれないが、それは流石に希望的観測に過ぎる。
やはりこちらもウインガーという存在が乏しく、トップ下が得意なタイプもラトビア代表MFのヤニス・イカウニェクス(今季まだトップチームに登録されるかも不明だが・・・)くらいで、組み合わせに困る状況になっていることは否めない。
やはり、このメンバーでは攻めても大量得点は不可能だ。リーグアンに残るためにはカウンターで1-0に持ち込む他ないだろう。そこで重要になるのが、ゴールキーパーなわけだ。