先月行われた多摩川クラシコでは、ショッキングな出来事が起きた。

FC東京MF米本拓司がタックルの際に足を負傷し、途中交代となったのだ。

診断の結果は、右膝前十字靭帯断裂および内側靭帯損傷。

その痛がる様子、あるいは試合が3分ほど中断したことから負傷が深刻であることは明らかであったが、全治約8か月という厳しい宣告が下ってしまった。

世代別の日本代表で活躍し、A代表にも招集経験のある米本。そのボール奪取能力はJリーグでも屈指であるが、これまで大きな怪我を何度も経験し、期待以上の活躍をできずにいる。

これまでの主な負傷歴は以下の通り。

負傷日:2010年2月25日(練習)
診断結果:左膝前十字靱帯損傷および外側半月板損傷
全治:約6ヶ月
復帰戦:怪我からおよそ8ヶ月後(2010年10月30日)

負傷日:2011年4月24日(J2 第8節 ジェフ千葉戦)
診断結果:左膝前十字靱帯損傷
全治:約8ヶ月
復帰戦:怪我からおよそ11ヵ月後(2012年3月17日)

負傷日:2016年7月23日(J1 セカンドステージ第5節 川崎フロンターレ戦)
診断結果:右膝前十字靭帯断裂および内側靭帯損傷
全治:約8ヶ月
復帰戦:未定

2010年からの6年半で、なんと全治6ヵ月以上の怪我を3度も経験しているのだ。

過去2回はいずれも左膝の前十字靱帯損傷であったが、今回は初めて右膝の前十字靭帯を断裂。両足の前十字靱帯を痛めるというのは広い世界でもそう多いケースではない。

今季はキャプテンとして出場する機会も少なくなかったのだが…チームが苦しむ中での長期離脱は米本にとっても精神的ショックが大きかったはずだ。

2018年ワールドカップで日本代表として戦っていても全く不思議ではない選手だけに、強くなって帰ってきてほしいものだ。

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