マンチェスター・ユナイテッドからの退団が濃厚と伝えられるバスティアン・シュヴァインシュタイガー。

ジョゼ・モウリーニョ監督の構想外となっており、新チームが発足してからU-21チームでの調整が続いている。今季の出場機会はもちろんなく、ベンチ入りすら果たしていない。

そんなシュヴァインシュタイガーが24日、去就に関する声明をSNS上に発表。なかなか男気を感じさせるものだった。

シュヴァインシュタイガーが発表したコメントの日本語訳は以下の通り。

「マンチェスター・ユナイテッドは私にとってヨーロッパでの最後のクラブだ。

他のクラブに敬意を抱いてはいるが、マンチェスター・ユナイテッドは私がバイエルンを去ることを決意させた唯一のクラブなんだ。

もしもチームが必要としているのなら、私は準備ができている。

現時点で言えることはこれだけだ。

ここ数週間にわたって素晴らしいサポートをしてくれたファンに感謝したい」

冒頭にある"MUFC will be my last club in Europe."という言葉は、事実上の退団宣言と捉えるメディアもあるだろう。

しかし、後に続く文章を無視してそこだけ切り取るのはフェアなやり方ではない。

シュヴァインシュタイガーにとってマンチェスター・ユナイテッドというクラブは、ユース時代を合わせると20年近く在籍したバイエルンを捨ててまで挑戦を決めたチームであるという。

つまり、それだけの覚悟を持ってユナイテッドにやって来たということだ。

構想外と言われながらも、シュヴァインシュタイガー自身はユナイテッドでのプレーを続けたいということを伝えるためのメッセージだと解釈するのが妥当だろう。「もしもチームが必要としているのなら、私は準備ができている」という部分にも、その気持ちが表れている。

ベンチ外というある種屈辱的な状況にあっても、シュヴァインシュタイガーは終始チームのことを大切に思っている。

こうしたツイートはそうしたことを感じさせる。

シュヴァインシュタイガーの声明を受け、ジョゼ・モウリーニョ監督はどんな選択を取るのだろうか?

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介