『AP』は「アジアサッカー連盟(AFC)は、アル・ナスルに所属しているFWヴァンデルレイに60日間の出場停止を言い渡した」と報じた。
ヴァンデルレイ・サントス・モンテイロ・ジュニオール、通称『ヴァンデルレイ』は1988年生まれの27歳。
ポンチ・プレタのユース出身で、その後クルゼイロやフラメンゴにも所属した経験を持っている。2011年に中東へと渡り、アル・アラビ(カタール)、アル・シャルジャ(UAE)でプレーしてきた点取り屋だ。
UAEでは2年で32ゴールを決める活躍を見せ、今季はACLに出場しているアル・ナスルに引き抜かれ、先日行われたアル・ジャイシュ戦では2ゴールで勝利に貢献した。
ところが、その彼に大きな問題が浮上している。ACLでは外国人枠がJリーグと同じ3+1に設定されている。他国籍の選手は3名、そしてアジア国籍の選手が1名となる。
このヴァンデルレイはブラジル人なのだが、アル・ナスルにはインドネシア国籍として登録されており、同国初のUAEリーグ選手にもなっていた。
ところが、これに対して異議を唱えたのが当のインドネシア政府。AFCのリリースによれば、インドネシア側は「アジア枠での起用を可能にするため、偽のパスポートが使用されている」と訴えているとのこと。
AFCはこれを調査するために60日間ヴァンデルレイに出場停止処分を課し、今後その適格性について判断を行う予定となっている。
市民権の問題は特にカタールのクラブに多いと言われており、多くのチームが外国人を自国籍選手として登録することで制限を逃れている事実がある。