『Ghanasoccernet』は「UEFA U-19選手権に出場しているポルトガル代表チームは、国籍違反の疑いによるFWアスマー・アブバカル・アンクラーを除外した」と報じた。

今月11日にドイツで開幕を迎えたUEFA U-19選手権。来年のU-20ワールドカップ出場権を賭けた重要な大会はすでにグループリーグ終盤を迎えている。

ポルトガルはグループAで1勝2分け。地元ドイツを破るなどして、首位で決勝トーナメント進出を決めている。

ところが、その重要なドイツ戦に出場し、ゴールを決めた選手に国籍問題が持ち上がっている。

該当の選手は、オランダのウィレムIIでプレーしているFWアスマー・アブバカル・アンクラーだ。

ガーナの街クマシで生まれ、ポルトガルのサッカーアカデミーを経てウィレムIIのユースに入団。昨季トップチームにデビューを果たした選手である。

2016年2月4日にポルトガルの市民権を獲得しており、パスポートも保有していることから、6月にU-19代表に選出され、大会に望んでいた。

グループリーグではオーストリア戦とドイツ戦に出場し、後者では4-3の勝利に繋がる先制点を決めた。

ところが、改めて受け取った情報を精査したところ、FIFAが定める帰化選手の条件を満たしていない可能性が浮上してきたとのこと。

ポルトガル生まれではない彼は、代表としてプレーするためには継続的な居住経験がなければいけない。しかし精査の結果、それを満たしていないかもしれないという疑念が生まれたという。

これを受けてポルトガルはアスマー・アブバカル・アンクラーをチームから除外すると決定し、UEFAにそれを申告したとのことだ。もし違反であったということが認められれば、彼が大きく影響を与えたドイツ戦の勝利についても見直されるかもしれない。

そして、ガーナ側では「こちらの代表を選択することになるかもしれない」とも話題になっているようだ。

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