『WD Sport』は「ワトフォードのナイジェリア代表FWイサーク・サクセスは、自身のルーツについて語った」と報じた。
ナイジェリアのベニン・シティで生まれ、BJファウンデーション・アカデミーから2014年にグラナダへと移籍したイサーク・サクセス。
スペインでその才能の片鱗を見せた彼は、今夏ワトフォードへクラブ記録となる1250万ポンド(およそ16.7億円)で移籍を果たした。これは同じオーナー間の支払いなので、実質はそれほど大きなものではないが…。
20歳でイングランド・プレミアリーグにステップアップした彼は電話インタビューに対して以下のように話し、少年時代は食べ物を盗むために結婚式や儀式を訪れるような生活をしていたことを明かした。
イサーク・サクセス
「アフリカでは多くの苦しみがあった。やりたいことをやれるチャンスを得るまでは、苦しまなければならないものだ。それは僕にとってサッカーだった。
それはアフリカの多くの選手が経験しているものだ。そして、それに選ばれるためには幸運であらなければならない。
我々はしばしばパンツ一丁でプレーしていた。何もなかったんだ。スリッパすらなかった。素足でやるしかなかった。それは本当に厳しかった。
アフリカでは、多くの家族が貧しい。彼らは家に食べ物がない。
我々は結婚式や儀式に行ったよ。食べ物を盗むために。我々はいつも食料の調達に苦しんでいた。
ありがたいことに、家族には僕を含めて3名の男の兄弟がいたから、何かを探しに出かければ食料を手にすることが出来た。簡単ではなかったよ」
(幼なじみのTrazyxはミュージシャンとして成功している。サッカー選手でなければ君は何になっていた?)
「ダンサーになっていただろうね。ドレッシングルームで退屈だったし、落ち込んだりした時は、僕は音楽を聞いて踊り、楽しむ。それがメンタルを強くしてくれる」
(家族にお金を送っているね?ただあまり試合には来ないね)
「これがなけなしのお金であっても、両親にそれを送るね。彼らは保守的な人間で、アフリカを離れたくないんだ。
招待はしているけど、母は「教師を休めない」と言うし、父は「教戒することを止められない」と言うのでね。ささやかな生活かもしれないが、僕は彼らを尊重しなければならない。
母とはスタジアムに行く前に話すんだ。彼女は僕に勇気をくれる」