アフリカサッカー連盟(CAF)は、「FIFAの支援によって、ソマリアに15歳以下のリーグが初めて設置されることになった」と報じた。

世界でも最も危険な国の一つであることで知られているソマリア。相次ぐ内戦によって政治の混乱が続き、1998年に独立宣言をしたソマリランド以外の地域では治安が極めて悪い状況にある。

そのため経済面の発展も極めて遅れており、大量の難民が発生している上、海賊行為や輸入に頼らざるを得ないという。

サッカーという点においてはソマリアリーグが運営されているものの、そのほとんどが首都モガディシュのクラブであり、かなり限定的な展開になっている。代表チームも当然ながらなかなか目立った結果を残せておらず、東・中央アフリカサッカー連盟の12カ国でも最弱に近い。

発展が遅れる彼らに対して、FIFAはユースカテゴリでの育成面においてソマリアサッカー連盟との間でパートナーシップを締結。今回はその支援プログラムの下、ソマリアで初となる15歳未満の選手によるサッカーリーグを発足させたとのことだ。

FIFAは10チームにそれぞれ所属する20名の選手に対してシャツ、パンツ、シンガード、ソックス、スパイクなどの用具を提供するとともに、ボールとピッチなども準備するという。

またそのためにレフェリーや選手を育成するための教育コースも設立し、その参加費も5000ドル(およそ51万円)を補助するとのことだ。

難民として他国に逃れたものの中からリバン・アブディ(ハウゲスン)など欧州で活躍できる選手を排出しているソマリア。これによって徐々に眠れる才能が発掘されることになるだろうか?

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