J2のステージで長く2位につける松本山雅。
先週末に行われたアウェイのザスパクサツ群馬戦では14分に失点し、苦しい試合展開を迎えていた。
チャンスがありながらもなかなかゴールをこじ開けることができなかった松本だが、同点に追いついたのは59分。
ジェフユナイテッド市原・千葉からローン移籍中のMFパウリーニョが「個」の力で得点をあげる。
パウリーニョのシュートは相手GKのほぼ正面に飛んだのだが、清水慶記はこれをキャッチできず。ボールは腕からこぼれ、ゴールネットへと転がった。
一見普通のミドルシュートのように感じられるが、この軌道をGKの目線で見るとまた違っていた。
シュートレンジは20mほどなのだが、ものすごい落ち方をしているのが分かる。これを止めるのは至難の業だろう…。
ちなみに、パウリーニョの利き足は右足。逆足でこれだけのボールが蹴れるのも立派だ。
このゴールについてパウリーニョは、試合後「自分の長所であるミドルシュートを決められたことはうれしい。常に狙っているので、こぼれ球を拾って決められて良かった。ボールが濡れていたということも、ゴールにつながる要因の一つだったと思います」とコメント。
逆足だったことについては「湘南でも左足で決めているし、自分の左足を信用しているので」と話している。
パウリーニョのミドルシュートで追いついた松本であったが、試合はこのままドローで終了。
この試合前に行われたゲームでセレッソ大阪が勝利していたため、3位との勝ち点差は1にまで縮まった。松本は今週末、調子上げてきている清水エスパルスとの上位対決に挑む。