先日行われた民進党の代表選で、台湾人の父親を持つ蓮舫氏の国籍問題がクローズアップされた。
現代のサッカー界では二重国籍者が珍しくなくなり、世代別の代表であればほぼ自由に変更することが可能となった。一方、A代表に関してはアルフレド・ディ・ステーファノ、フェレンツ・プスカシュといったレジェンドが複数の代表でプレーした“緩い時期”を経てルールが厳格化され、現在は一定の条件を満たした場合にのみその変更が認められている。
その条件とは基本的に「公式戦に出場していないこと」。このほど、ボヤン・クルキッチがセルビア代表への鞍替えを希望したもののFIFAに認められなかったのもこのためだ。
今回は現役のサッカー選手で、これまで2つのA代表チームでプレーした選手をご紹介しよう。
ロマン・ノイシュテッター
1つ目の代表:ドイツ
2つ目の代表:ロシア
現所属:フェネルバフチェ (トルコ)
2012~2013年にドイツ代表として出場した経歴を持つノイシュテッター。
しかし彼の父親ピーターはカザフスタン代表経験もあるロシア系ドイツ人であり、ノイシュテッター自身は旧ソ連のドニプロペトロフスク(現ウクライナ)で生まれている。
そのことに目を付けたロシアサッカー連合は今年1月に代表入りを打診し、本人もこれを承諾。今夏フランスで開催されたEURO2016にロシア代表として出場した。