先日大きな話題になったマウロ・イカルディの新しい自伝。2015年2月1日のサッスオーロ戦後に起こったサポーターとのトラブルに関する記述が話題を集めた。

イカルディとグアリンが客席にユニフォームを渡したところ、それをウルトラス側が二人に向かって投げ返し、激しい口論になった事件だ。

本の中でイカルディは「子供のために贈り物として投げたにもかかわらず、ウルトラスのリーダーがそれを奪った。投げ返してきた上、侮辱してきた」と書き、その行動を強く批判した。

しかしながら、それに対してインテルのウルトラスは反発。本の内容は虚偽であると主張するとともに、イカルディからキャプテンマークを剥奪すべきだとクラブに訴えた。

最終的にクラブ側は主将のポジションについては継続することを決断したものの、当然ながらウルトラス側は「イカルディは我々にとって死んだ男」と発表し、29日に行われる取締役会で何らかの行動を起こすことを予定している。

そして『Corriere dello Sport』によれば、インテルはイカルディにスポーツ面での処分だけでなく、なんと損害賠償を求める訴えを起こすことも考えているという。

非常に大きな話に発展してしまったイカルディの自伝であるが、そのゴーストライターを務めたパオロ・フォンタネージは以下のように語り、誤解されたことを後悔していると明かしたとのこと。

パオロ・フォンタネージ

「本を出すことは私のアイデアだった。そしてマウロとワンダ・ナラ(代理人、妻)はすぐにそれを好んだ。

イカルディがまだ23歳であることは確かだが、人々は忘れるべきではないのだ。彼は他の人が40歳にならなければ経験しないような事件を通り抜けてきたのだ。

これらのアイデアがどこから来たのかはともかく、私はこのような軋轢を生み出すとは考えたことはなかった。詳細には踏み込みたくないが、これらが誤解されて伝わったことを後悔している。

マウロのアイデアは『あの試合の自分の反応はああいう形だった。自分は間違っていたし、その事件について語りたい。あのような事件はもう二度と起こさないといいたい』というものだった。

インテルの誰も私に何も(本について)尋ねてこない。それはおそらくクラブのミスだ。しかし、それは私が言うことではない。

私はインテルを訪れることを許可されたことはない。書かれていることがOKなのかどうかも尋ねられていない。

今、我々はそれらのページを評価している。もしマウロが私にそれを削除して欲しいというのなら、そうしよう」

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