U-17女子ワールドカップ2016ヨルダン大会決勝。大会初となる連覇をめざすリトルなでしこを迎えるのは、アジア予選決勝で敗れた因縁の相手、北朝鮮だ。
めでたく地上波での生中継(フジテレビ系列にて明日21日の25時50分~)も決まり、しかも金曜深夜というナイスな時間帯!サッカーファンにとっては何とも楽しみな一戦となっている。
そんな中、Qoly編集部イチ押しの見どころとしてプレビューしたいのが、この試合で実現されるであろう「セレッソ大阪対決」だ。
決勝には5人のセレッソ大阪勢が出場!?
というのも、リトルなでしこには「セレッソ大阪堺レディース」から脇阪麗奈、野島咲良、北村菜々美、宝田沙織の4人が選出されているが、実は決勝の舞台にはもう一人セレッソの選手がいる。
脇阪麗奈(3番)と北村菜々美(20番)
その名前は李誠雅(リ・ソンア)、U-17北朝鮮代表であり1999年生まれの彼女の所属チームもまた「セレッソ大阪堺レディース」。そうリトルなでしこの四人にとって李誠雅は、普段一緒にプレーしている仲間であり、正真正銘のチームメイトなのだ。
大阪で育ち男子を押しのけて背番号「10」を背負った
李は、現在大阪朝鮮高校に通う高校二年生。サッカー選手として注目を集めたのは中学生の頃だと言う。
5番をつけるのが李誠雅
全国クラスの強豪である東大阪朝鮮中級学校時代に背負ったナンバーは男子を押しのけての10番、同時期に「関西トレセン」にも選出されている。
高校年代からは、セレッソ大阪堺レディースに入団。今季のなでしこ二部リーグでは途中出場の2試合にとどまっているが、下部組織「セレッソ大阪ガールズ」の参戦する関西リーグでは1つ頭の抜けたプレーを見せているようだ。在日の女子サッカー選手が北朝鮮代表に選出されるのは、史上初の快挙だという。
この李を含めれば、セレッソ大阪堺レディースはU-17世代において最高クラスといえる5名もの選手を一度にワールドカップへ送り込んでいることになる。
近い将来、男子のみならず女子サッカーの世界でもまた「育成のセレッソ」の名が世界に轟くときが来るかもしれない。