2016年のJリーグも2ndステージ最終節を迎えようとしている。2ndステージの優勝は浦和レッズが輝いたが、まだ戦いは終わっていない。各チーム、降格、年間順位、ACL、プレーオフ争いなど複雑な要素が絡み合っているからだ。
そこで今回はいくつかのキーワードをもとに改めて最終節の各チームの思惑をまとめてみた。
年間順位
年間順位を見ると1位浦和レッズ(勝ち点73)、2位川崎フロンターレ(勝ち点72)、3位鹿島アントラーズ(勝ち点59)、4位大宮アルディージャ(勝ち点56)となっており、浦和と川崎の一騎打ちとなっている。
既に1stステージ優勝の鹿島、2ndステージ優勝の浦和、年間勝ち点3位以内を確定させている川崎とこの3チームのJリーグチャンピオンシップ入りは決まっている。それでも年間順位に意味があるのは、「年間1位のチームはシードされ決勝から登場する」からだ。
Jリーグ公式サイトより。10月29日時点でのトーナメント表。
現時点では、準決勝で年間2位の川崎フロンターレと年間3位(1stステージ優勝)鹿島アントラーズが激突し、勝者が浦和レッズと戦う予定だ。しかし、最終節川崎フロンターレが浦和レッズを勝ち点で上回ることになると、立場が入れ替わる。
また、4位大宮もそういう意味では年間勝ち点3位に入るチャンスを残すが仮に勝ち点で鹿島と並んでも得失点差で厳しい(大宮+6、鹿島+20)。現実的には奇跡的な数字でしかないか。
年間1位をかけて戦う浦和は横浜F・マリノスと川崎はガンバ大阪と激突する。川崎は、怪我人が多くスタメンがどうなるのか読みにくく苦しい状況が予想される。風間采配にも注目が集まるところだ。