メトフォン・カンボジアリーグのボーウング・ケット・アンコールに所属する同国代表MFチャン・ワタナカ(22歳)がJ3藤枝MYFCからトライアルに招待された。ベトナムやカンボジアの複数メディアが報じている。
日本では現在、インドネシア代表MFイルファン・バフディム(札幌)、ベトナム代表のFWグエン・コン・フォン(水戸)とMFグエン・トゥアン・アイン(横浜FC)がプレーしている。
アジア戦略の中でとりわけ東南アジアを重視するJリーグは、「カンボジアの至宝」にも注目しているようだ。
ワタナカは2015年の国内リーグ得点王で、2014年と2015年には年間MVPを連続受賞している国民的スター。特徴は何といってもスピード豊かなドリブル突破と圧倒的な得点力。ボーウング・ケット・アンコールに入団した2012年から4シーズンで60試合に出場し55ゴールを挙げている。
カンボジア代表としては、ここまで24試合に出場して8ゴール。10月に行われたAFFスズキカップ予選でもゴールを決めて、カンボジアを2008年以来となる決勝大会進出に導いた。11月中旬から始まる決勝大会でも自慢の左足で大暴れが期待される。
同選手は約1週間、藤枝MYFCの練習に参加する予定。もし実力が認められて入団となれば、初のカンボジア人Jリーガー誕生となる。なお、藤枝MYFCは今季のJ3リーグ第27節を終了した現時点で、16チーム中8位につけている。