イングランド4部のクルー・アレクサンドラは、「ディレクターのダリオ・グラディが暫定的な職務停止処分となった」と公式発表した。
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— Crewe Alexandra F.C. (@crewealexfc) 2016年12月12日
ダリオ・グラディ氏は1941年生まれの75歳。71年に現役を引退した後チェルシーのアシスタントコーチとなっていた人物だ。
その後複数のクラブを経て1983年にクルー・アレクサンドラの監督に就任。それから2011年まで断続的に指揮を取ってきた伝説的な指導者である。
その後はクルー・アレクサンドラのアカデミーでディレクターを務めていたが、先日からチェルシー時代の性的暴行事件隠蔽疑惑が持ち上がっていた。
11月、かつてクルー・アレクサンドラでプレーしていたDFアンディ・ウッドワードが少年時代の性的暴行事件を告白。コーチであったバリー・ベネルから受けた生々しい虐待を明らかにした。
それに続いて、『Independent』は1974年にチェルシーのチーフスカウトであったエディ・ヒースが性的暴行を行っていたと報告しており、それについての調査も進められることになった。
ダリオ・グラディにかかっている疑惑は2つ。
チェルシーのアシスタントコーチ時代、エディ・ヒースの行為に対する苦情を隠蔽するため、選手の家を訪問していたこと。
さらに、クルー・アレクサンドラの監督になっていた1989~90年に、スタッフによる不適切な行為があるという手紙を受け取っていたにもかかわらず、それを無視していたということだ。
グラディ氏はこれらの事件に対して捜査に協力することを明らかにしており、今後どれだけの関与があったのかという点について伝えられてくるはずだ。