『Al Jazeela』は31日、アフリカネイションズカップでジンバブエ代表に起こった混乱についてレポートした。

1月14日に開幕を迎えたアフリカネイションズカップにおいて、ジンバブエ代表はアルジェリア、セネガル、チュニジアと対戦。1分け2敗でグループリーグ敗退となった。

しかしその裏で大きなトラブルが続出した。開幕前に行う予定であったカメルーンとの親善試合はボーナス未払いを訴える選手たちによって一時ボイコットされた。

さらにその後のキャンプでは、首都ハラレのトレーニングセンターが酷いとして選手が滞在を拒否し、対処を余儀なくされた。

そして大会が始まってもそれは終わらず。チーム側は1日あたり1日500ドル(およそ5万7000円)の手当を求め、1試合ごとに5000ドル(およそ57万円)の出場給、勝利ごとに6000ドル(およそ68万円)のボーナスを要求した。

しかも決勝トーナメントに進出を果たした場合、23人の選手に総額47万5000ドル(およそ5415万円)を支払うように求めていたという。さらに予選突破のボーナスとして25万ドル(およそ2850万円)を要求したようだ。

さらにジンバブエサッカー協会は、「選手たちは大会が行われているガボンに直接現金を送るよう求めた」と発表している。これは規約に反するため不可能だったとのこと。

また、選手たちはアルジェリア戦後に支払いを求めてセネガル戦のボイコットを示唆し、世界的に同情を集めていた。

チームは協会から3000ドル(およそ34万円)のボーナスが保証されたことからセネガル戦の出場に合意したが、その試合には敗北している。

記事によれば、選手がボーナスの支払いを強硬に求めるのは、これまでの約束が守られなかったことによる「不信」が根底にあるとのこと。

しかしその一方で協会は選手たちの態度に対して不満を持っていると言われており、ジンバブエのスポーツ大臣を務めているマホシニ・フロングウェ氏も「彼らの行動は恥ずかしい」と公言した。

協会の立場と選手の立場、そして経済面の問題…スポーツにおいてもやはりお金によって縛られるものは数多い。どちらが悪いとも言えない状況である。

「将来のサッカーはアフリカの時代になる」と言われてから20年以上が経つが、これらの問題が解決されない限り、ワールドカップでの優勝は難しいものになりそうだ。

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