『Mirror』は4日、「ジョゼ・モウリーニョ監督は、ユナイテッドの資金力を持ってしても移籍市場で相手にダメージを与えられなくなっていると話した」と報じた。
今季マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したモウリーニョ監督。ポール・ポグバを8900万ポンド(およそ125.1億円)で獲得するなど大きな投資を行ったが、まだチャンピオンズリーグ出場権内に入れずにいる。
彼は近年のサッカーについて以下のように話し、もはやプレミアリーグのライバルを弱体化させるような補強はできないと語った。
ジョゼ・モウリーニョ
「サー・アレックス・ファーガソンが引退してから3年が経ち、フットボールは変化した。これは新しいフットボールなのだ。
私がトッテナムへ行って、2名の選手を獲得し、彼らを殺す。それができると思うかい?それはできない。
私がアーセナルやチェルシーに行って、彼らのベストプレーヤー2名を獲得することは出来ない。その選手たちを私がどれだけ愛していようとも。
そんな時代は、もう終わってしまったのだ。
相手のメンバーを攻撃してチャンピオンになろうとするシステムは、この国ではもう存在し得ない。
もしトップクラブから選手を獲得しようと思っても、相手が『放出してもいい』と思っていなければ不可能なんだ。直接的にダメージを与えることはもはや出来ない。
我々が認識している問題は、こちらが強くなっていると同時に、他もそうなっているということだ。
以前であれば、一つのビッグクラブが強くなろうとして補強すれば、他のクラブはそれによって弱くなったのだ。
現在では、こちらが強くなれば、他も強くなる。相手は強力になっている。もはや誰もライバルを直接的に攻撃できない。
これはドイツではありえない。あちらではバイエルン・ミュンヘンが夏にリーグ優勝を目指し、毎年ライバルのベストプレーヤーを買ってくる。レヴァンドフスキ、ゲッツェ、そしてフメルスとね。
レアル・マドリーは売りたいものだけ売ればいい。バルセロナも売りたいものだけ売ればいい。バイエルンもPSGも売りたいものだけ売ればいい。
したがって、最高のマーケットを過ごすこと、ライバルを弱体化させることはより難しくなっているのだ。
イングランドでは、我々が成長していると同時に、他のすべてがそうなっている。それが意味するところは、更なる改善が必要であるということと、より時間がかかるということだ」