『L'Equipe』など各メディアは3日、「元フランス代表MFレイモン・コパ氏が死去した」と報じた。

レイモン・コパ氏は1931年生まれで、享年85歳。主に1950年台に活躍したフランスサッカー界の伝説的スター選手であり、1958年にはバロンドールも獲得したアタッカーである。

ポーランド出身の両親のもとで生まれ、炭鉱での仕事中に指を一本損失しながらもサッカーで頭角を現した。スタッド・ランス時代には1958年に行われた初の欧州クラブ選手権ではレアル・マドリーとの決勝を戦っている。

小柄ながら比類なきドリブルのテクニックとパスセンスを持ち、フランスの英雄である『ナポレオン』という愛称を与えられるほどの存在感を示した人物であった。

1956年にはレアル・マドリーへと移籍し、次年度には欧州クラブ選手権優勝を経験した初めてのフランス人選手にもなっている。

1967年に引退後は自身のスポーツウェアブランドを立ち上げた他、メディアで解説者としても活躍。その一方で趣味であったレースでパリ・ダカールラリーに参加するなど、様々な分野で活動していた。

晩年は別荘を持っていたコルシカ島へと移住して老後を過ごしていたが、2月26日に病気が再発したために入院し、3日の午前8時15分に息を引き取ったとのことだ。

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