『Corriere della Sera』は10日、「ACミランの買収交渉は再び延期された」と報じた。
昨年夏に中国へ株式売却を行うことを決めたミラン。しかしその交渉は遅れに遅れており、その保証となる供託金として1億ユーロ(およそ121.6億円)が2度支払われてきた。
そして、3月3日の契約締結の予定も延期され、10日までに1億ユーロを支払うことで延期を認めるという条件が加えられたことが明らかになっていた。
先日は中国系コンソーシアムのシノ・ユーロップから投資家が抜け始めているという報道もあり、その資金力に大きな疑問符が付けられていた。その1億ユーロも支払えないのではないかというレポートも。
ミラン買収の中国人が「蒸発」…契約破棄も間近か https://t.co/bl18ordL6n
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年3月4日
しかし報道によれば、シノ・ユーロップはその1億ユーロを持っていることを保証したことによって、フィニンヴェスト(ミランの持ち株会社)を納得させたという。
1億ユーロの供託金支払いについては月曜日(13日?)まで延期され、それが振り込まれた時点で契約締結は早ければ3月末、遅くとも4月14日までに行われることになるとのこと。
供託金については、破談になっても中国に返却する必要はなく、それが支払われている限りはフィニンヴェストが売却を急ぐ必要はない。
シノ・ユーロップ側が資金を出し続けている限りは、ただフィニンヴェストの懐を暖めるだけになってしまうのだが…中国が最後まで交渉を続けられるのか、あるいはどこで手を引くのかが注目される。