また、病気とのつきあい方については以下のように語っており、サッカー選手は不安を公にすることで問題を起こす可能性があると話す。
ジャンルイージ・ブッフォン
「助けを求めることは重要なんだ。しかし、気をつけなければならないよ。人々は、君がまだやれているときには、落ち込んでいることを気にしてはくれない。
しかし、パフォーマンスの低下は突然訪れる。そして彼らはあなたを疑い始める。うわさ話が始まる。それが非難に繋がるというのが、本当のリスクだ。
ナーバスになっていることは認めたほうがいい。ただ、試合の前に神経質になっていることを話せば、こういうことになるよ。
『彼は問題を抱えている。信用できない』とね。
誰もが時に不安になるものだ。それは普通のことだよ。それがないという人は、ウソツキだ。
僕は38歳のベテランで、成功もしてきた。しかし、それでもまだ怖い」
また、2013年に『Guardian』に掲載されたインタビューによれば、病気を克服できた理由は「家族や友人、心理士に明かしたから」であるそうだ。
ジャンルイージ・ブッフォン
「ファンにとっては、誰かが酷評されていることはなんの問題にもならない。サッカー選手はアイドルであると見なされるので、誰も立ち止まって『元気かい?』と尋ねようとは思わないのだ。
もし僕が『良くなるために、2ヶ月休む』と言っていれば、きっと終わっていただろう。その後失敗するたびに、その期間を思い出すだろうからね。
自分が良くなるために2〜3ヶ月休むようなことは許せなかった。
しかし、心理士に会ったことが僕の大きな助けになった。これは、自分にとって再評価しなければならないものだったね。
心理士というのは、不安定な人間からお金を奪う存在だと思っていた時期があった。しかしそうではないんだ。
あなたを助けるためにいる人々だ。良い心理士と出会うことができれば、全てを話し、打ち解けることができる。それは簡単なことではないんだよ」